熊本県|ボランティア活動をしている皆さんと

2016.05.22

【おもいやり発見の旅 18箇所目】熊本県南阿蘇

旅の途中、大分県高千穂での出会いから、熊本県南阿蘇へ向かいました。

ロハス南阿蘇で南阿蘇阿蘇よみがえりの皆さんと。

「南阿蘇震災復興ボランティア・よみがえり」

略称 南阿蘇よみがえりでは

行政や他のボランティア団体

南阿蘇に住む皆様と連携しながら

沢山の皆さんのお気持ちと共に

南阿蘇の復興をサポートしています。

 

全国から集まったみんなも、受け入れる現地の方々も、

お互いにおもいやりの助け合い。

 

きっかけとなったのは、

この旅で大分県の竹田市から次の宮崎へ向かう途中に立ち寄った

高千穂峡でのこと。

小雨の降る中写真を撮っている二人組に

「撮りましょうか」と声をかけたのが

南阿蘇から来た油木さんと五十嵐さんでした。

熊本に来るときは是非南阿蘇に来てよ、との声をいただいたのですが、

その時すでに熊本に上陸しないことが決まっていたため

心苦しく思いながら挨拶を済ませたのでした。

 

そこから一週間半が経ち、

九州を回る中で「熊本にも行って欲しい」という声をたくさん頂きました。

佐賀県を過ぎた頃、

今後の移動用に見ていた2日間の猶予があることに気がつき、

その二日で熊本県南阿蘇の油木さんを尋ねることを決意。

 

南阿蘇は熊本の中でも特に被害を受けた地域のひとつで、

主要なルートは全て分断されてしまっていました。

手元に入る情報もままならないままに

1時間程遠回りの山道を進みやっとの思いで南阿蘇村に到着しました。

 

阿蘇の風景は様々な変化に富んでいて本当に素晴らしい

阿蘇の風景は様々な変化に富んでいて本当に素晴らしい

南阿蘇よみがえりのリーダー井出さん

南阿蘇よみがえりのリーダー井出さん

倒れた電柱

倒れた電柱

大きな被害を受けたペンション村のダイゴさんと井出さん

大きな被害を受けたペンション村のダイゴさんと井出さん

 

油木さんに教えられていた場所はロハス南阿蘇に設置された

たすけあい人受け入れ拠点「南阿蘇たすけあい」でした。

出迎えてくれたのは代表のの松尾さんとみんなの先導役の井出さんです。

現在の状況やお手伝いできることなど簡単にお聞きし、

本日は井出さんのお仕事に同行することに。

南阿蘇には日本で最初のペンション村があるのですが、

そこが甚大な被害を受けていました。

井出さんも特に力を入れている場所だそうで、

この日もペンション村の皆さんとコミュニケーションを取ったり、

建設屋さんならでは建物の被害認定の立会いなどを行いました。

 

当の井出さんも実は3か月前に南阿蘇に移住してきたばかりの被災だったそう。

その前に長く住んでいた神戸での震災の経験がこっちで役に立っていると力強く話されていました。

 

 

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高千穂で出会って南阿蘇に呼んでくれたシェフの油木さんがみんなのご飯を作ってくれています

高千穂で出会って南阿蘇に呼んでくれたシェフの油木さんがみんなのご飯を作ってくれています

毎晩ミーティングと一緒にご飯を食べているそう

毎晩ミーティングと一緒にご飯を食べているそう

 

印象深かった出来事は「たすけあい」という言葉が体現されていたことでした。

ボランティアで支援しに来た人でも少しずつ疲れていってしまうのが復興の現場なのですが

南阿蘇ではそれを被災した現地の人が支える光景も見られたのです。

最初に出会った油木さんはシェフをされているのですが、

お店が被害を受けてしまったそうで

今は南阿蘇たすけあいの皆に健康的で美味しいご飯を作ってあげていました。

激動の日々の中で食卓を囲むこの時間はまさに癒しです。

 

そんなことからここではボランティアという言葉を使いません。

それぞれがそれぞれの役割でたすけあう。

南阿蘇で出会ったみんながいつも明るく振る舞えるのは

こういった精神が根から定着しているからではないかと思います。

 

南阿蘇の朝清々しい

南阿蘇の朝清々しい

活動前におもいやりの集合写真

活動前におもいやりの集合写真

 

個性的なメンバーの明るく元気な姿が眩しく、

一ヶ月が経ったけれど復興には時間が必要。これからが本番。

という松尾さんの言葉がいつまでも残りました。

 

 

 

 

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