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2013年10月08日

NHK「あさイチ」とおもいやりライト運動事務局の検証実験取材レポート

NHK「あさイチ」が夕暮れ時の視認性に注目。

去る8月30日、NHKの朝の人気情報番組「あさイチ」取材クルーがおもいやりライト運動事務局のある横浜にやってきました。それは、秋の全国交通安全運動(9月21日〜30日)を前に、夕暮れ時の交通事故件数の増加を「人間の視覚」という側面から検証する実験を行い、放映するためです。「あさイチ」では翌週の月曜日、9月2日にその内容が放送されましたので、ご覧いただいた方も多いと思います。さて、おもいやりライト運動メンバーが全面協力で行われた検証実験取材がどのようなものだったのか、改めてレポートさせていただきます。

おもいやりライト運動メンバーと関係者が一丸になっての検証実験取材

秋も近づいているというのに、NHKによる取材が行われた日は猛暑。15時に実験現場に到着したおもいやりライト運動事務局メンバーと関係者に、容赦なく真夏の日差しが降り注ぎ、メンバーは思い思いに熱射病対策をしています。

NHKによる取材は、黒い服を身につけた人、白い服を身につけた人、反射材のタスキを身につけた人を、40メートル離れた車内から、日没の30分前を皮切りに15分刻みで撮影して、その見え方の変化を検証しようというもの。NHKの取材と同時平行して、おもいやりライト運動の独自検証として、黄色い服を身につけた人も加えて検証・撮影を行います。

刻々と迫る夕暮れ時を前に、おもいやりライト運動事務局メンバーは段取りの確認しながら、撮影のセッティングを進めていきます。この日の取材には、日本高視認性安全服研究所 理事であり、スリーエム ヘルスケア株式会社の三上俊也さんにもお立ち会いいただきました。三上さんは、ご自身が手がけていらっしゃる各種の反射材をご持参いただいただけでなく、写真がご趣味ということで、なんと自ら記録写真のカメラマンを買って出てくださいました。頼もしい! そうして着々と役割分担が決まりました。

NHK取材クルーが到着! いよいよ検証実験へ

するとそこに、NHKの取材クルーが到着します。担当ディレクターは興野理さん。リポーターとして山田大樹アナウンサーにもお越しいただきました。

まずは皆さんでご挨拶と自己紹介。NHKの方、おもいやりライト運動メンバーと関係者、総勢約20名がこの実験に参加・立ち会いをしています。テレビカメラが今回の実験車である、日産自動車 ノート メダリストの運転席に設置され、撮影準備が完了すると、あとは日没30分前を待つばかり。時刻になると、15分刻みの撮影がスタート! ライトを点灯していない状態、ヘッドライトを上向き(ハイビーム)で点灯した状態をそれぞれ撮影していきます。

刻々と移り変わる夕暮れ時の“見え方”を検証

まずは日没30分前。この時間帯では、黒い服が見えづらいものの、黒い服、白い服、黄色い服、それに反射材も、見え方にはまださほどの違いを感じません。

それが日没15分前になると、白い服と黄色い服を身につけた人はまだまだ見えやすいものの、黒い服を身につけている人は、ぐっと見えづらくなってしまいます。この時間、ヘッドライトを点灯すると、反射材がキラリと光って存在感を持ってきます。

日没時になると、さらに状況が変化します。黒い服を身につけた人は、40メートル離れた車内からは、その存在をより認識しづらくなり、「ほとんど見えない」と言っても過言ではありません。黒い服と比べると、白い服、黄色い服がいかに目立つかが分かります。

そして、日没後に最も効果を発揮するのが反射材です。日没15分以降では、白い服も黄色い服もだんだんと目立たなくなってしまうのですが、反射材だけは闇が深くなるにつれ、ヘッドライトの光をしっかりと返してくれるようになります。それはもう、まるで蛍光灯が点灯しているかのようなまばゆい光となり、40メートル先からもしっかりと認識できました。

検証実験の写真はこちらもご覧ください

おもいやりライト運動の意義を確信した検証実験

日没前の時間帯では、ほんの15分でも見え方に大きな変化があることが、実験を通じて実感することができました。何よりも、黒い服を身につけている人が背景に同化してシルエットになってしまい、本当に見えづらいことが驚きです。会社帰りのスーツ姿の男性は、街灯の少ない夜道で後ろからクルマが接近してくるような時には、「自分は見られていない」という危機意識を持つくらいが正しいと感じます。そして、反射材の効果を実感する。できることなら、サムシングイエローなどの何か明るい色の服を身につけた上で、さらに反射材を身につけることが望ましいようです。

この検証実験取材では、おもいやりライト運動の提唱するサムシングイエローなどの明るい色の服装や反射材の着用を心がけることの効果を改めて確信しました。夕闇がどんどん迫り、周囲が真っ暗になってしまうまでは、白や黄色の明るい色の服は、やはり“見られやすい”ということ。

「あさイチ」の放送でも、「車も歩行者も互いに知らせ合うことが大切。歩行者は目立つ服や小さくても反射材を身につけること、車は早めに点灯をして歩行者に存在をアピールすることが大切です。」と締めくっていました。

放送内容についても、NHKのウェブサイトでも紹介いただきました。

おもいやりライト運動で秋の夕暮れ時を安全に!

夕暮れ時と帰宅時間が重なる秋には、クルマは歩行者に、歩行者はクルマに、より一層の「見られやすくする」ための“おもいやり”が必要です。クルマを運転している方は、早めのヘッドライト点灯を、歩行者や自転車の方はサムシングイエローなどの見られやすい服装と反射材の活用をぜひお願いいたします!
オートライト機能を持つクルマを運転されている方は、早期点灯をアシストしてくれるオートライトシステムも上手に活用して、美しい秋の夕暮れを安全にお過ごしください。

いかがでしたか?もしよければシェアして早期点灯の話題を広めてみませんか?

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