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2015年11月20日

ライティングガールプロジェクト2015 Vol.5 メディア対抗ロードスター4時間耐久レース W/工藤貴宏さん

 

今年で26回を迎えた、「メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」(以下:メディア4耐)。今回、ライティングガールが向かったのは自動車メディアにとって夏の風物詩ともいえるこのイベント。会場でいろんな人に会い、ヘッドライトの早期点灯をアピールしてきました。

自動車メディア業界の夏の風物詩に ライティングガールが乱入

このイベントのおもしろいところは、同じ車両を使って自動車メディアが本気でレースを楽しむこと。自動車メディア関係者は基本的に運転が好きで、もちろんスポーツ走行も大好き。だけど全員が「速い」とは限らないので、なかにはプロレーサーを「助っ人」として雇って勝利を狙うチームがあったりと、かなり本気です。もうひとつの特徴は、みんなが同じ車両を使う事。車両はマツダが用意するのですが、今年は車両が新型ロードスターに代わりました。改造が許されない純粋に同じ能力のクルマで、速さを競います。
やっかいなのが、燃料制限。スタートから4時間後のゴールまでに使える燃料は70Lまでに制限され、ペースを上げ過ぎると燃料消費量が増えて途中でガス欠リタイヤとなってしまうのです。そのあたりのペース配分管理も、チームの腕の見せ所というわけです。
自動車メディア関係者にも顔見知りが多くなってきたライティングガール。スタート前はピット裏でたくさんの人にお会いして健闘を祈りましたが、トヨタやホンダ、三菱など他の自動車メーカーの広報スタッフの方も見かけました(理由は後で気が付きました)。
せっかくなので会場ではまず、マツダで車両開発をおこなっている岡本隆秀さんにマツダの考える安全について伺ってみました。
「マツダは走る歓びを前提としながら、安心と安全を高めるクルマ作りをしています。先進安全装備も積極的に車両に組み込んでおり、もちろんその中にはヘッドライトも含まれていて、照射範囲を切り替え先行車や対向車には眩しくないように光を遮りながら、それ以外は広く明るく照らすヘッドライトも採用しているんです。」
「また、正しいドライビングポジションをとってもらう取り組みも進めています。クルマを走らせることは、とても大きなエネルギーをコントロールするという事。だから正しい運転姿勢が大切です。イベントを積極的におこない、お客様に車両の開発スタッフが直接ドライビングポジションの重要さを説明する機会を増やしているんですよ。たとえばハンドルは遠くても近すぎてもダメ。そして、窓越しに周囲とのアイコンタクトがしっかり取れるような運転が理想だと考えています。」
そんなマツダが車両開発の根底として心掛けているのは「お客様が笑顔になれるクルマ」なんだそうです。なんかいいですねそういうの。

あたりが暗くなるとライトが「目印」になる

さて「メディア4耐」ですが、面白いのは参加チームがメディアだけではないこと。たとえば「人馬一体チーム」のドライバーはなんとマツダの役員。役員がみんなと一緒にレースを楽しむなんて素敵なことです。また、「スポーツカー主査連合チーム」はなんと、メーカーの枠を超えて開発者がタッグを組んだチーム。新型ロードスターの主査である山本さんをはじめ、トヨタ、日産、ホンダ、三菱、スバルと普段はライバル同士のスタッフが力を合わせてレースを楽しみました(だからライバルメーカーの人たちも見かけたのでした)。こんな意外なチーム編成も、メディア4耐ならではですね。
おもいやりライトとしては、サーキットに於けるライトの重要性を再認識。以前も紹介しましたが、サーキットなどの競技では、公道よりもさらに早くライトを点灯するクルマが多いのです(昼間から付けている車両も少なくない)。理由は、目立つため。
前方車両に近づいた時は、どれだけ早く自分の存在を前方車両に知らせることができるかが大切。自分の存在を知らせることで「追いついた」というプレッシャーを与えることができるし、「ここにいるぞ」と示すことが接触を防ぐ安全策でもあるわけですね。ライトを点けて目立つことが安全につながるのは、おもいやりライトが提唱する一般公道のヘッドライト早期点灯と同じです。
もうひとつ、今回のレースで感じたのはヘッドライト点灯が「車両を識別する手段」にもなること。メディア4耐は午後4時にスタートして8時にゴールするので、後半はナイトセッションになります。クルマはぜんぶ同じ形なので自分のチームのクルマを見分けにくいのですが、車両に独自のイルミネーションを施すことで識別できるように工夫しているのでした。あらためてライティングの役割の重要性を認識したおもいやりライトスタッフ一同です。

<プロフィール>
●工藤貴宏(クドウ・タカヒロ)
1976年2月長野生まれ、東京在住
物心ついた時からクルマに興味を持ち、中学生の時には自動車雑誌の読み漁りを開始。18歳の誕生日を迎えた翌日に仮免許を取得し、クルマを運転する悦びにドップリと浸かっていく。大学時代に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけとし、自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターへ。自動車雑誌やWEBで新車紹介記事を中心に活躍中。はじめて所有したクルマはS13型シルビア。

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