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2017年10月20日

道路で結ぶ自転車とクルマのいい関係。夕方安全創造サロンを日産グローバル本社ギャラリーで開催!

 

今年は9月21日〜30日に行われた「秋の全国交通安全運動」の前夜祭のような形で、9月20日に夕方安全創造サロンを実施しました。場所は日産グローバル本社ギャラリー。世界へ向けて日産の最新技術をプレゼンテーションする場で、"おもいやり”を発信しました。

今回のテーマは「ロードシェアリングってなんだろう? 自転車とクルマのいい関係」です。クルマを運転する人も、自転車ラバーも、道路上では互いに互いを、ちょっとだけうっとうしく思っていませんか? それぞれが“おもいやり”を持つことで、道路はもっと素敵な空間になれるはず。まずは、夕方安全創造サロンを通じて、自転車とクルマの双方の立場からの対話をスタートさせました。

道路・自転車・クルマの視点から交通安全を創造!

自転車の楽しさを再発見する、株式会社シマノの「OVE」

この日は、株式会社シマノが運営する「LIFE CREATION SPACE OVE」マネージャーの室谷恵美さんにお越しいただきました。株式会社シマノは、自転車のパーツメーカー。日常の暮らしの中でもっと自転車の価値や楽しさを見直してもらおうと、青山でカフェのあるコンセプトストアとして、「LIFE CREATION SPACE OVE」を運営しています。活動は多彩で、クラシック音楽や俳句の会も催すそう。多様な文化が交錯する中で、自転車の新しい楽しみ方も発信する面白い場所です。ただ自転車に乗るだけではなく、ゆっくりと目的地へ向かう道のりを愉しむ「散走」を提言されており、『散走読本』という書籍も発行。室谷さん自身も海外旅行に出かけると、各地の自転車道整備事情やレンタサイクルをリサーチしてくる熱の入れようです。「自転車通勤をすると仕事の能率が上がった」なんて、面白いデータもシェアしてくださいました。

株式会社シマノ LIFE CREATION SPACE OVE マネージャー 室谷恵美さん

国の施策の最前線で交わされる、自転車とクルマのいい関係

道路や法の整備を行う立場として、国土交通省から道路局 参事官付 自転車活用推進官の奥田秀樹さんもお招きしました。環境に優しく災害時にも機動的だと、自転車の価値が見直されて活用が急速に進んでいる中で、国土交通省内に設置された自転車活用推進本部の役割や、平成28年から施行された自転車活用推進法、現在進んでいる自転車活用推進計画について分かりやすく説明いただきました。みなさんは、道路に青く塗装された矢羽根のマークを目にしたことはありますか? 自転車もクルマも通行する道路で、自転車が通るところを示す表示が道路に作られ始めています。すでにいくつかの自治体で取り入れられているそう。ぜひ覚えておいてください。

また、自転車とクルマの車道での適正な距離は1.5mということで、いま各地では「思いやり1.5m運動」という名の交通安全運動が広まっていることも話題にあがりました。やっぱり、いい関係は、"おもいやり”で創るもの。いろんな”おもいやり"が各地に広まり、道路の安心安全が守られたら素敵です。

国土交通省 道路局 参事官付 自転車活用推進官 奥田秀樹さん

自動車会社も真摯に考える、子供たちを守れる道路のあり方

おもいやりライト運動プロデューサーの山名清隆と、司会を担当してくださったFMヨコハマDJの鈴木まひるさんとの軽快なやりとりでトークが進み、会場からも「自動車とクルマのいい関係をつくるアイディア」や、「こんなことに困っている・怒っている!」なんて意見が出されました。まだクルマを運転したことのない学生さんは「相手の立場に立ったことがないから、つい挙動がおかしくなってしまうと気がつかされた」と話してくれました。また、「ルールやマナーの認知が大事」と語る方も。トークに参加した日産自動車の中で安全を考える立場である、おもいやりライト運動事務局長の長谷川哲男は、「自転車道が整備されて道路が分離されるのが理想ですが、まだまだ時間はかかる。自転車は小さい子供でも乗るもの。市民活動としてルールを学ぶ勉強会を行って、子供達を守れたら。歩行者も自転車もクルマも、互いに互いのルールを学ぶことが必要」と話しました。夕方安全創造サロンをきっかけに、業界だけではなく、自転車、クルマ、歩行者といった道路空間を共有するルールを学び合う新しいプロジェクトが始まるかもしれません。

また、この場ではおもいやりライト運動事務局が「自転車配慮ドライバーの心得5ファイブ」を提案しました。
① みぎ・ひだり、いつでも出現自転車ピープル。
② 前を行く、自転車いたらゆっくり注意走行。
③ 抜く時は、間隔を十分空けてスマートに。
④ 自転車の、予測の難しい挙動を予測する心構え。
⑤ 自転車に、気づいてもらう早目の点灯。
自転車は、道路を共有するパートナー。早めのヘッドライト点灯もですが、自転車を思いやる心も持っていきたいですね◎

日産自動車株式会社 グローバル技術渉外部 部長 長谷川哲男

秋の夕暮れを、おもいやりの灯りで彩って、交通安全を創造しよう!

多様な意見が混ざりあったトークの後は、落語家の柳家さん喬師匠が登場。ぐっと引き込まれる話芸を披露してくださいました。また、ケルトブルースバンドの「ハモニカクリームズ」のLIVEも開催。ノリの良い楽曲に来場者は心が癒されたようです。おもいやりライトの想いも共感頂いている、夕方安全創造サロンならではのステージとなりました。
おもいやりライト運動をすでに知っていた方も、はじめて知る方にも、活動や意義を理解してもらう新しいきっかけを提供できたと思います。社会を変えるクリエイティブな力を意識するおもいやりライト運動ですから、落語もLIVEも参加者のみなさんと一緒に楽しんで、時には楽しいイベントも取り入れながら。

自転車、クルマ、そして道路空間の法整備をする立場の方も、共通して願っているのは、誰もがもっと安心して通行できる道路を創ること。ちょっとした"おもいやり”とルールの知識があれば、今日から誰でも交通安全は創造できます。ドライバーのみなさん、この秋も早めのヘッドライト点灯を心がけて、夕暮れ時をおもいやりの灯りで満たしましょう。

おもいやりが重なり合う、柳家さん喬師匠の落語

いかがでしたか?もしよければシェアして早期点灯の話題を広めてみませんか?

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