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2014年03月31日

ヨコハマの自転車乗りが主張する安全な自転車生活とは?

横浜自転車生活向上委員会(Y-BLIC)突撃レポート

横浜を自転車で楽しめる街にしようよ―そんな想いのもとに自転車好きが集まりできたグループ、横浜自転車生活向上委員会(Yokohama Bicycle Life Improvement Commission、略称Y-BLIC)。その本部がある元町のシェアオフィス「モトマチポート」にお邪魔しました。(Facebookページはこちら

今回はこれまでもおもいやりライト運動事務局主催の市民会議などに参加してくださっているコピーライターでY-BLICのメンバーでもある鳥羽山康一郎さん(NPO法人横浜ペダルプロジェクト)から声掛けをしていただき、建築家のエンドウマコトさん(モトマチポート/デザインポート)と中村豊さん(デザインポート)、横浜のメッセンジャー(自転車便)の藤田宗佑さん(弟/クリオシティ)、自転車環境の整備も考える都市計画コンサルタントの藤田有佑さん(兄/藤田住環境計画)、そして、電動アシスト自転車の専門店を経営する清水孝実さん (クリーンウォーターファクトリー)のY-BLICのメンバーである6人の方に勢ぞろいしていただきました。

自転車好きが集まると・・・

―まずは、Y-BLICの活動について教えてください。

Y-BLICは、横浜を自転車が走りやすくしたい、楽しく走るにはどうしたら良いか、楽しく走る自転車をつくろうとか日々妄想している団体です。
 自転車通勤を応援しようとアメリカで発生した「Bike to Work」というアクションがあります。これは、自転車が多く行き来する道路にテントを張って、ドリンクを用意したり応援したりという活動です。日本ではNPO法人バイシクルエコロジージャパンが始め、これまで東京、高松、秋田、福岡、名古屋、金沢などで開催されています。で、その「Bike to Work」を横浜でもやったらどうかと勧められ、3年ほど前にザ・スペース(関内にあるランニング&バイクステーション)や馬車道のヨコハマ創造都市センターの前などでテントを張って、何度か自転車通勤者にドリンクやコーヒーを配ってみました。でも、朝の通勤者は皆忙しくて、知り合いにすら「忙しいから」と無視されたり(笑)。ここのところやっていなかったのですが、最近は自転車通勤者が以前よりもずっと増えているから、実施場所をリサーチした上でやるのは良いかもしれません。
また、先日、さくらWORKS(関内にあるシェアオフィス&イベントスペース)で、「横浜自転車生活向上ナイト」と題し、自転車をテーマにしたトークショーをやりました。ヨコハマ経済新聞に後援していただき、今日のメンバーもパネリストなどで参加し、熱いトークが盛り上がりました。今後もこういうイベントは、ぜひ、やっていきたいと思います。
 そのほか、みんなで企画して行っているのが、「ラーメンライド」や「七福神ライド」「夜桜ライド」などです。名前の通り、集まって10km先のラーメン屋に食べに行ったり、七福神めぐりをしたり、夜桜を見に行ったり。そんな活動は、神奈川新聞やBS朝日に取材されたこともあります。
その中で気づいたのが、「道路は自転車が走ることを考えて作られてはいない」ということ。道路のジョイントの段差に自転車の細いタイヤがとられたり、滑ったり。みんなそれぞれ、危ない目にあっています。

自転車の自己主張

―街が明るくなるとライトが見えにくくなりますが、その中で自転車が存在感を示すにはどうしたらいいのでしょうか?

音のしないクルマが近寄って来てびっくりすることがよくあります。日産のリーフは音が出るようになっていますよね。自転車にとってクルマは音が欲しい。普段夜道を走るときはクルマの接近をヘッドライトで気付くけど、音でも感じとります。

クルマだけでなく、いい自転車は性能が良すぎて音がしない。近づいて来ても分からないことがある。メッセンジャー(自転車便)は危ない時、笛で合図するし、無線から漏れる音で存在が分かるようにしています。

警鐘音を出すアイテムもいろいろ出ていますよ。例えばMP3を用いて音楽を出せるものもありますが、音楽が流れるとなんだか恥ずかしい。

でも、それは、混雑した商店街では効果的だよね。

「チリンチリン」という音は今の時代ダサいでしょう。しかし、自転車も歩行者に対して「どけ!」と鳴らすのは道交法違反。同じ自転車に対して、また歩行者が気づかない明らかなケースは鳴らしても良いことになっているのですよ。

それって、“おもいやりサウンド”をつくるといいんじゃない?

―自転車のライトについてはいかがですか?

自転車にウィンカーつけるのもいいかもね。ライトはうるさいくらい主張して認識するのが安全なのかも。多分ウィンカーやテールライトにして、かっこいいのがあれば皆つけるけれど、かっこ良くないからつけない。LEDだったらすぐ作れちゃうはず。でもメーカーがどれだけ本気でやるかどうかですね。

川沿いや街路灯が少ないところを走る時は照らす力がないと危険。道路標識が光る位のライトで照らすことが大事ですね。走行する環境に合わせて最適なものを選ぶのがいいですよ。

でも、最近のライトはデザインもよく、駐輪場で盗まれることも多々あります。女性はたいていバッグを持っているから取り外ししても収納できるけど、男は手ぶらが多いから入れるところなくてそのままにしてしまう。でも、取り外してどっか入れて忘れて。しょっちゅう買うことになるんですよ(笑)

―自転車乗りは交通事故に遭遇する機会も多いとか。

ルールに則って車道を走っていたときの話ですが、直進しようとする自転車の信号は青、そこを横断しようとする歩行者用は赤、しかも横断歩道から離れたところで歩行者が渡ろうとしていました。自転車も歩行者もお互いの存在を認識している状況で衝突しました。自転車の立場からすると、自転車が通り過ぎた後に横断すると思っていましたが、歩行者は「自転車がこんなに早く来るとは思わなかった」と距離感をつかめなかったようでした。
こういったケースでも、第一当事者が自転車(強者)、第二当事者が歩行者(弱者)となり、自転車側は落ち度がなくても不利になります。この時は、歩行者側が「自分に落ち度がある」と証言してくれました。

クルマと自転車の事故も危険です。いまだに自転車が車道を走ることを知らないドライバーも少なくないのです。歩道側に嫌がらせで寄せくることも、まだあるね。

バスとの接触も危険ですね。停車しているバスを抜くときは怖い。行こうとした時に発車することもある。バスから自転車は見えにくいのですね。

自転車側にもルール遵守の不徹底があります。
特に、信号無視と右側走行。信号無視は未だに「歩行者の一員」という意識が根強い結果だし、右側走行は「車両の仲間という意識の欠如」です。
どちらも非常に危険な行為なので、自転車を乗る側の意識改革として差し迫った課題であると思っています。

自分の命を大事にする。だから道路で存在をアピールする!

―クルマが早く点灯するのに対して自転車側はどのように考えていますか?

点灯しているから良いのではなく、基本は道路シェアのルールが大事。ルールを知らない人が年齢問わず本当にたくさんいるのは大きな問題です。

―自転車を手に入れるところ(販売店など)で教育するのがよいのでは?

 自転車店に教育のすべてを期待されるとしんどい。でも、「ルール違反だよ」というのではなく、「こういう乗り方がいいんだよ」というような言い方をしています。我々も、もちろんお客さんが事故にあわない様、安全な乗り方をして欲しいと考えていますからね。

―乗り方をほめることでマナーが養われるかもしれませんね!

昔は自転車屋のオヤジに気に入られようというのがあった。自転車好きにとって、こだわりの自転車屋のオヤジは一目置く存在ですから、ほめられたいと思っていた。今は量販店や通販があるからそういうコミュニケーションがとれない時代。だから自転車のルールや乗り方の良し悪しなどが伝わりにくいのかも。

若いメッセンジャーのスタッフに乗り方を教えるとき、「事故を起こすのも、もらうのもダメ!」と強く言っています。自分が100%悪くなくても、もらうこともありうる。だから、道路上でアピールすることが大事。自分の命を大事に思うなら、事故を起こさない、もらわない安全な乗り方をする。

横浜らしい自転車を作る?!

―今後の活動で考えていることは何かありますか?

 横浜ならではの自転車を作りたいと考えています。ヨーロッパの自転車では、車体をデザインするときからライトも組み込まれているものがあります。実際に商品化するかはともかく、ライトありきで自転車を作るのっていいかもしれませんね。これから作る予定の“濱バイク”はそういうコンセプトで、設計段階からライトのデザインも組み込んでいきたいですね。最初からデザインしているからかっこいいんだ、ってね。

安全のことしか考えてない自転車もいいね。自転車のまわりを結界のように照らすライトがついている自転車もおもしろいかも。安全にこだわる自転車が流行れば、乗る人の意識も変わってくるのかもしれませんね。

使い捨てのような安い自転車に乗ると扱いがどうでもよくなる。しっかりした構造で夜道を安全に運転できるような自転車があればモチベーションも上がるはず。

―まだまだ、話は尽きませんがこのへんで。皆さん、ありがとうございました!

+++++
終始冗談や笑いの絶えないフランクな雰囲気の中、皆さん、本当に自転車を愛し、自転車のある生活や街について真剣に考えていることを感じました。人とクルマ、そして自転車。おもいやりライト運動には欠かせない仲間を得たように思います。今後もぜひ、一緒にコラボしたいですね。

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