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2017年03月29日

コピーライトは世界を変える?! 並河進さんが社会を変えるコピーの書き方を伝授してくれたラウンジ・スイッチ最終回

 

各回バラエティ豊かなスイッチ・トークを展開してきたラウンジ・スイッチ。社会にさまざまな変革をもたらしてきた各回のゲストに触発されて、毎回会場に足を運んでいる人はソーシャル・アクションのスイッチが入りやすくなっているのでは? 最終回にはさらにスイッチを入れるための総仕上げとして、「世界手洗いの日」プロジェクトや「表参道トイレ美術館」などのプロジェクトを手がけてきた並河進さんから、コピーライトのコツを伝授していただきました。実際にみんなで自動車の早期点灯を促すコピーを編み出してみると、どれもプロが書いたかと思うほどの秀作ぞろい。最後までボルテージの高いラウンジ・スイッチとなりました!

商品を売るためだけではない。コピーライトは印象的にメッセージを伝えるためのスキル

「コピー」というと、商品を販売するための宣伝文句。ですが並河さんによると、富士ゼロックスのテレビCMで用いられた「モーレツから、ビューティフルへ」という伝説のコピーが生まれた1970年代ごろから、広告コピーは「時代のメッセージを伝える」という役割を担うようになってきたそう。コピーによるメッセージは、社会のより良い変化を生み出すものになれる可能性があるはず。並河さんはそう確信し、さまざまな社会課題解決に尽力するNPOの活動をもっと伝えるために、コピーライトのスキルを活用できればいいのではと、今回のように各地でコピーの書き方講座を行っているそうです。

伝えたいことを多角的に思考してみる。コピーライトを考えるプロセスは、頭の体操

コピーライトはとびきりのクリエイティビティやセンスを持つ人だけが考案できる、特別なスキルなように思えてしまいます。しかし並河さんの教え方は明快でした! 「例える」「対比する」「未来像を考える」など、キーワードと豊富なコピーの事例紹介で、ひとつの物事を多角的に捉えていくことで言葉を生み出す方法を教えてくれました。参加者からも、「考えるための地図を渡してもらったことで、自分でもコピーをひねり出せた!」と、驚きの声が。並河さんは「みんな同じ顔つきで語るのではなく、ひとりひとりが自分の言葉で語ること、いろんな考え方があることが大事」と話していました。コピーを考えるスキルを身につけたら、小さな個人の実感や声が伝わりやすくなるはず。おもいやりライトのメッセージを伝える、多様でカラフルな小さな声が束ねられていったら、本当に社会が動かすことにつながりそう!

この日のベストコピーは「クルマが見えなかったと言われた。あんなに人に見せたかったクルマなのに」」

30分という短い時間で参加者全員が真剣に考えてくれてた、たくさんのコピーの中から、並河さんが選んだベストコピーは、「クルマが見えなかったと言われた。あんなに人に見せたかったクルマなのに」でした。一方的に「早めにライトを点けてね」と言っているだけでは押し付けがましいと気づき、立場を変えて考えてみたそう。「自慢したいクルマ」という発想が今までにない視点でした。「日本中の人が、おもいやりライトのコピーを考えたら、みんなが早期点灯をするようになりますね。(おもいやりライト運動のコピーを)書くムーブメントが広まると、絶対に点けると思います(笑)」という並河さん。ソーシャル・アクションの情報発信は、メッセージを受けとる人を増やすより、発信する人を増やすという視点で考えると、なにかがうまくいきそうです。

どうしても自分のアイディアを発表したい! スイッチが入った3人が創造性を発揮

コピー講座の後では、毎回のように参加してスイッチが入った3名が「どうしても発表をしたい」と、予告なく後半の時間をジャック! ラウンジ・スイッチにふさわしい意外な展開に。反射材入りのベストと黄色いヘルメット姿で登場した山田さんは、「てんとんちゃん」「おふろうくん」というキャラクターを考案して早期点灯を呼びかける4コマ漫画を作ってくれました!。

伊奈さんは大切な人にリフレクターをプレゼントする「LIGHT IT FORWARD ライトフォワード 」というプロジェクトを提言。大切な人とおもいやりライトがイメージの中で結びつくことで、安全運転をしたくなる素敵な企画。そして、小菅さんは各回のラウンジ・スイッチで、自分にどんなスイッチが入ったかを発表。最終回では、「自分が気がついていることに、さらに気がつくことに、愚直になってみよう」というスイッチが入ったそう。ソーシャルコピー講座での学びの深さが伝わってくるスイッチの入り方です!

スイッチ・マスター認定証と記念品の贈呈も。次年度も「おもいやり」発信にとりくみます!

ラウンジ・スイッチの全7回にほぼ出席してくれたのは4名。おもいやりのスイッチを入れる人を増やす、スイッチ・マスター認定証と記念品に加え、「これからも逸脱を恐れず、見やすい、見られやすい社会を目指してください」との言葉が贈られました。

おもいやりライト運動事務局長の長谷川は、「いろんな人たちが自分の気持ちをおもいやりをもって伝えていくのが、おもいやりライト運動の特徴でもある。ラウンジ・スイッチを通じて、まだまだ可能性はいっぱいあることを改めて感じた。次年度に活かしていきたい。」と、来年度へ向けた抱負を語りました。これからもきっと、おもいやりライト運動とその関わりの中から、わくわくするような新たな活動が生まれてくることでしょう。

あなたのスイッチを「ON」するラウンジ・スイッチ。心にスイッチが入ったら、夕暮れ時には早めにヘッドライトを点灯して、おもいやりの灯りで社会をちょっと素敵に変えてみませんか?

いかがでしたか?もしよければシェアして早期点灯の話題を広めてみませんか?

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