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2014年03月17日

ホンマかいな?!関西の方は「おもいやり」が照れくさい?! シンク出版(大阪市)訪問レポート

シンク出版(大阪市)訪問レポート

大阪に事務所を構えるシンク出版さんは、「人とクルマの安全な移動をデザインする」をメッセージに、交通事故防止のサポートを事業として取り組まれている出版社です。交通安全教育の教材の制作・事故防止対策の提案・WEB上での安全情報の提供の3点を柱として、企業の取り組みを編集力でサポートしています。毎月、おもいやりライト運動の情報をサイトで掲載して下さっていて、関西地区でのおもいやりライト運動に一役買っていただいている貴重な存在です。(シンク出版さんのウェブサイトはこちらから
交通安全や運転に関する豊富な知識を頼り、代表の松村芳郎さんと編集・営業担当の山地正訓さんにお話をうかがいました。

「灯かりの日」をきっかけにおもいやりライト運動を発見

―今回の訪問は、シンク出版さんがおもいやりライト運動のリンクをサイトに貼って下さったことから実現しましたが、おもいやりライト運動について知ったきっかけは何だったのでしょう。

秋の交通安全運動に関連するウェブを検索していたところ、横浜でおもいやりライト運動事務局が「灯りの日」に早めの点灯を呼びかけていることを発見したのです。早期点灯は、呼びかけるだけではなかなか点灯の動機づけにはならないので、「おもいやりライト」というネーミングはドライバーに伝えるという点でいいなと。日没30分前が点灯時間というのもわかりやすいので紹介させていただければと思ったのです。
 シンク出版は、専門的な情報を分かりやすくドライバーや安全を管理する人へ提供する質の高い内容を目指しています。編集者として「朝礼の話題」や「スローガン」などを考えて提供することで、企業の交通安全対策の担当者の方が少しでも楽になることに役に立てるかなと。まずは無料で情報を使っていただいています。それをきっかけに、より詳しい資料をご希望いただくこともあります。冊子はドライバーや企業の実態に合わせてご活用いただいています。


―特に「早期点灯」に力を入れる季節や時期はあるのでしょうか?

秋の全国交通安全運動では、夕暮れ時の点灯がテーマになるので、早めライト点灯への取り組みに力を入れる企業も多くいらっしゃいます。シンク出版は独自に無料配布のポスターを作り、読者の方々にDMと一緒に送っています。ホームページからダウンロードもできるようにしています。
シンク出版の創業は平成22年。以前も企業の総務・労務・ITなどを支援する企業に勤めていたメンバーが独立し、交通安全に特化した出版社としてはじめました。 
 交通安全対策についての取り組みは企業によって様々です。特にトラックの運行管理者から相談や依頼を多くいただきます。社内用の資料を作るのが難しいという企業には、弊社の出版物などを紹介し、販売も行っています。ドライバーの運転技術の質は高くなりましたが、交通安全の教育については環境が整わないことが多く、私たちはそういった悩みを持つ企業さんをお手伝いしたいと考えています。

トラックのドライバーを意識して作ったチェックシート

―シンク出版さんなりの工夫やアイデアを教えてください。

私たちが作っているのもの一つに、オリジナルのチェックシートがあります。自分でチェックし、その後自己採点するというものですが、自分自身の心に潜んでいる危険についてなど勉強してもらう機会になるよう工夫しています。ドライバーが目標を設けたり、それを守る宣言書にサインしたりできるようになっていて、それによって意識を高めていただけたらと考えて作っています。
チェックシートはドライバーさんが教育を受けた記録にもなります。青ナンバーの企業は国土交通省の管轄官庁で指導を受け、ドライバーへの教育記録を3年分残さなければなりません。できるだけ年間通して注意事項を徹底することになっていますが、中小の運送会社などでは、なかなか教育する仕組みがないのです。これを使っていただくと、自動的に教育記録を残せるので仕組みとしてもご活用いただけます。


―なるほど、チェックシートを活用する事業所は、ちゃんと交通安全に取り組まれているという証拠になるのですね。

いえいえ。取り組みを決めても守るかどうかは管理者さんの熱意や働きかけ次第ですね。毎日、始業時・終業時の点呼で「ライトつけたか?」と聞くからこそ、ドライバーは忘れずにライトを点けるようになるのです。
また、山道があって、狭いカーブで事故が起こりやすいような地域のドライバーは、自然に危機感を抱き、安全に対する意識が高くなり、早めに点灯する比率も高くなっているように思います。しかし、都市部などの普通の道路環境で安全意識を生み出すためには、
指導の中で、「自分がどういう風に見られているか、気づかれるために点灯しなさい」と繰り返し伝えることが大事なのです。

大阪、関西圏では「おもいやり」が照れくさいかも?!

―ところで、おもいやりライト運動の「つけます宣言」の全国分布では、関西がやや低めなのですが。

シンク出版のアクセス数も、東京が圧倒的に多くて事業の問い合わせも関東が多い。中国・四国も多いのに、実は地元の関西は低いのです。事業所の数が関東に多いだけではなく地域によっての性格の違いもあるのではと。


―関西の賛同者を増やすためにはどんな工夫が必要でしょうか?

関西人は、「ライトつけても金にならへん」「バッテリー、もったいないやん」と思っています。デザインについても関東ではOKでも関西はむずかしいこともある。
「おもいやりライト」は、関西弁には響きにくいのかもしれないですね。関西人はおもいやりが照れくさい人種なのです(笑)。


―なるほど。地域によって異なるアプローチが必要ということは今回の大発見です。関西の方に響く言葉は課題ですね(笑)。ところで、シンク出版さんの資料の中には、「自転車との事故の賠償金について」など、事故についての興味深いものがたくさんありますね。

事故を取り巻く事実やデータを知ることで、事故を起こさないようにしよう、そのために早めにライトつけようと、意識するキッカケになったらいいですよね。事故を起こしたらこんなに費用が大変なのか、とか、自分が損をしないようにという観点も抑止力にはなりますから。


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全国各地に交通安全に真剣に取り組まれている方々がいらっしゃいます。事故を起こさない、起こらないような情報を共有できることは大切なことです。編集とウェブ・出版物としての情報発信。シンク出版さんには、おもいやリライト運動をもっと広げるヒントがたくさん詰まっているように思いました。

いかがでしたか?もしよければシェアして早期点灯の話題を広めてみませんか?

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