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2016年09月29日

未来の働き方はどう変わる? 石川貴志さんによるラウンジ・スイッチ トーク!

 

3回目を迎えたラウンジスイッチでは、企業で仕事をしながら仲間とWork Design Labを立ち上げて大人がもっとイキイキと働く社会を目指して活動する、石川貴志さんをお迎えしました。おもいやりライト運動は、企業の枠を超えて自ら社会をもっと素敵に変えたいと活動するキーパーソンが集う場でもあります。石川さんはそんな「スイッチの入った人」を応援したいと活動をしている方。「社会を変えたい」という思いを持つ人を応援していると、その人を取り巻く別の社会課題に直面してしまう。だから、ひとつの課題を解決するために、より広域に社会を変革していく必要があるのだそう。広い視野を持つ石川さんのお話には、たくさんの活動のヒントがありました。

「おもいやり」は、社会の変革時の重要キーワード!

企業人でもありながらも、7つの名刺を持ってアクティブに活動をする石川さんは、3児のパパ。石川さんは子供が生まれたことで、自らを取り巻く社会に目を向けるようになります。しかし、何か社会課題を解決しようとすると、他の様々な社会状況、たとえば、子供の保育園や親の介護、地域社会のあり方など、活動する個人を取り巻く関係性の先に、さらに別の社会課題があることに気がつかされたそう。他の人が置かれている状況をおもいやれてこそ、きちんとその状況を変えていけるのです。

おもいやりライト運動に関わってくださっているような方々が、イキイキと働くためにはどうしたらいいか? 人は関係性の中で生きいるのだから、ひとつの社会課題を解決するためには、実は社会の他の課題と一緒に取り組む必要があると石川さんはいいます。

誰かをおもいやるために、働き方のリデザインを

石川さんのように企業で働きながらも社会課題の解決に向かっていくためには、よりよい時間の使い方が大事。なぜなら「いい人も、時間に追われていては他人をおもいやることができない」からです。人生の貴重な時間をよりよくデザインしていくためには、まず、働く時間のコントロール権限を持っている企業の、働き方のリデザインからアプローチしていこうというのが、現在、石川さんが取組んでいる活動です。

聞くと、最近は副業を奨励して「専業禁止」としている会社や、社内外にネットワークを持ち、個人の想いを形にしようと活動する社内起業家(イントレプレナー)の支援をしようと動く人事の方も。そう、これまでの組織のあり方を脱し、新しい組織のひな形をつくるタイミングが、いまなのです!

主体性なのか? 関係性なのか? 揺れ動くのが人間らしい

個人的な動機や主体性が強いほど、時に組織内で軋轢を生んでしまうなんてこと、経験ないですか? 石川さんはそこで、「主体性(個人)」と「関係性(全体)」という軸を見せてくれました。主体性が強すぎると、チームで動けない。しかし、関係性を重んじすぎると殻を破れなくなります。どちらも長短があるので、自分のライフステージのなかで、主体性と関係性の両軸を行き来すればいい。人間だから揺れ動くのは当然で、振り子のように行ったり来たりしながら安定すると、自分自身のバージョンアップができそうです。

仕事の楽しさは、結果よりもプロセスにある。

経済面で不安が多く未来が想像しづらい日本社会は、まるで「不安の牢獄」で、自分はその真ん中にいると感じる人も多いかもしれません。前半の石川さんのトークの感想として、ゼネラルマネージャーの上田壮一さんは、「そこに気がつけたということは、自分のあり方を少し上の目線から見ている」のだといい、多角的な視野を持つ石川さんの話に、「あらためて多くの気づきがあった」と話してくれました。

参加者のスイッチマスターも次々とマイクを握り、それぞれが直面している課題を話したり、これまでの経験で得た知見をシェアしながら、さらに深い石川さんの日々のトライアルを聞き出していました。「楽しく仕事をするコツは?」との質問に、「目標を解決するというよりも、プロセスの中に楽しみがある。そのためにはいいチームが大事」と答えていたのが印象的でした。ラウンジスイッチも、交通安全という課題解決のプロセスにある過程のひとつ。楽しんでいきましょう!

スイッチマスターのみなさん、おもいやりプランの準備をお願いします!

「夕暮れ時に早めにヘッドライトを点灯しよう!」「見るためではなく、見られるための光りを」を合言葉に、交通安全という社会課題に取組んでいるおもいやりライト運動ですが、ひとつの社会課題を解決するために、今回の石川さんをはじめ、さまざまなアクティビストとつながりを持っていくことで、より変革に近づけるのです。

ゼネラルマネージャーの山名清隆から、ラウンジスイッチ最終回には、参加者であるスイッチマスターのみなさんにも、「より創造性をもった交通安全やおもいやりライト運動を広げる方法を、一緒に考えられたら」と呼びかけがありました。各回のトークをアイディアソースに、ラウンジスイッチの終盤戦がよりクリエイティブな場になっていけたら。

次回ラウンジスイッチは10月18日。ソーシャルデザインで社会課題を解決してきた田中美帆さんをお招きします。各回ごとの参加も可能ですので、ソーシャルデザインに関心があるかたは、この機会にぜひ!

あなたのスイッチを「ON」するラウンジ・スイッチ。心にスイッチが入ったら、夕暮れ時には早めにヘッドライトを点灯して、おもいやりの灯りで社会をちょっと素敵に変えてみませんか?

いかがでしたか?もしよければシェアして早期点灯の話題を広めてみませんか?

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