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2014年11月19日

石巻「巻.com」& グリーンドリンクス石巻 訪問レポート 

 

おもいやりライト事務局のメンバーで東日本大震災から1年半後の陸前高田を訪問したのは、2年前の夏。その時に見聞きしてきたことは、今でも忘れられません。多くの人が亡くなり、甚大な被害を受けた場所で、交通安全運動を口にすることがはばかられる一方で、信号や街灯のない場所でのヘッドライト早期点灯や、明るい色の「見られやすい」服や反射材を身につけることの重要さを思い知らされました。

震災からは3年の月日が流れた今年の夏、おもいやりライト事務局メンバーで宮城県石巻市を訪れました。復興の様子を実際に目にして地元の人々と交流しながら、訪問したメンバーそれぞれが「自分に何ができるのか」を考える時間を持つことができたと思います。石巻訪問の様子は、おもいやりライト運動のイベントレポートを担当している「おもいやりライトライター」の友川綾子さんにレポートいただきます。

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石巻の情報を発信する参加型ポータルサイト「巻.com」に訪問取材

2年前におもいやりライト運動の一貫として行った東日本大震災のその後に関する取材で強く印象に残ったのは、土地勘のない県外からのボランティアさんが、信号や街灯の普及が進んでいない地域で事故を起こしてしまったという、悲しいエピソードです。経験のない被害からの復興の過程においては、これまで想像ができなかったような事故が起こってしまうことがある。だからこそ、日頃から安全への意識を高めておくことが必要です。

今回の石巻訪問では、石巻の復興を「人と人とのつながりをつくり、互いに巻き込み、巻き込まれる仲間として見守り続けていこう」と、ポータルサイトを立ち上げて活動する「巻.com」のスタッフさんにお話をお伺いすることができました。

巻.comの伊藤さんは、「震災で燈が全くないとうい状態を体験しているので、ひとつでも燈が付いたときの貴重さを噛み締めています。」と話す一方で、「今でも県外ナンバーのクルマをよく見かけます。石巻はドライバー泣かせで、時差式信号や一方通行が多い。慣れていないと分からないですよね」と、震災前から石巻が抱えている複雑な道路状況を教えてくださいました。震災後の整備がかなり進んできたと見える石巻でも、まだまだ道路整備が追いついていない道があります。よく観察してみると、道がでこぼこしてたわんでいる箇所がありました。こうした道路では、「おばあちゃんが意外な方向によろめいたり、自転車がぴょこぴょこ飛び跳ねて」いたりするそう。被災地ではまだまだ想定外のことが起こりうる。であるならば、想定できることからちゃんとしていかなくてはならないんです。


石巻と横浜の交流の場! グリーンドリンクス石巻

ライティング・ガールが活躍したのは、おもいやりライト運動の事務局メンバーでもあるNOGANが主宰した石巻と横浜の交流飲み会「グリーンドリンクス石巻」です。グリーンドリンクス石巻は、震災後の新しい未来を考える、未来作りの見本市をテーマとする「石巻STAND UP WEEK2014」の一環として行われたもの。食や音楽を通じ、横浜から参加したメンバーと地元石巻の方々がリラックスして交流する場で、おもいやりライトのPRと、ヘッドライトを点灯するタイミングのアンケート調査を行いました。ひとりひとりとじっくり話ができる場でこそ、おもいやりライトの大切さや、普段から事務局メンバーが伝えたいと思っている運動の本質を、染み込むように理解してもらえるのでしょう。イベント後の翌朝に視察をしていたライティング・ガールこと榊原さんには「あ、蛍光さん!」と声がかかるほど、ライティング・ガールのキャラクターは、親しみをもって受け止められたようです。

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●友川綾子(トモカワ・アヤコ)
1979年3月生まれ、横浜市在住。
アートギャラリー勤務や、3331 Arts Chiyoda 立ち上げスタッフなどを経て2010年よりフリーランスに。『美術手帖』やCINRA.NETなどでで編集・執筆を手がけるほか、アートプロジェクトのコーディネートや企画・運営など、現代アートのフィールドで活動を続けている。地域に密着したアートプロジェクトの現場で実践やリサーチを繰り返す中で、「ソーシャル」や「まちづくり」といったのキーワードにも関心を持ち、「社会をちょっとよくする」デザインを、「人と人とのつながりで生み出す」おもいやりライトの運動に賛同。おもいやリライト運動のイベントレポートに携わって3年目。

アンケート調査の結果

ちなみに、今回お聞きした、ヘッドライトを点灯するタイミングについては、
1:日の入り60分前 4名
2:日の入り30分前 23名
3:日の入り直後 24名
4:日の入り20分後 7名
5:日の入り30分後 0名
合計58名の方に回答いただくことができました。
今後もこの調査は続けていこうと思います。クルマを運転する方はオートライトの活用と早めのヘッドライト点灯、歩行者、自転車の方は見られやすくする為の色や反射材の着用を実践してみましょう!

*ライティングガールプロジェクトは車で集まる場所ならどこへでもお伺いします!みなさんの応援やお誘いは事務局までお気軽にお寄せください

いかがでしたか?もしよければシェアして早期点灯の話題を広めてみませんか?

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