ヘッドライト早期点灯研究所

調査・実験

2015年07月27日

ヘッドライト点灯車両カウント調査を実施しました

 

「ヘッドライト早期点灯研究所」は、早期点灯の実施に役立つ情報の調査を行うチームです。今回はヘッドライトの早期点灯に関する今の状況を知るため、株式会社日本能率協会総合研究所の協力のもと、日の入り前後の時間帯におけるヘッドライト点灯車両のカウント調査を行いました。

全車種における点灯率の結果

おもいやりライトがおすすめしている、日の入り30分前の点灯率は6.8%となりました。
時間帯別で見てみると、日の入り40~30分前が1.3%だったのに対し、30分~20分前は6.8%、20分~10分前は11.1%と約5%ずつ上昇しており、日の入り30分前は点灯率としては低いものの、ヘッドライトが点き始める時間になっているようにも見えます。

また、日没直後になると、点灯率は急に増加しています。周りの明るさなどの影響があるのと思われますが、こちらもとても興味深いものとなっています。

車種別による点灯率の違い

次に、普通車、軽自動車の2種に分けて点灯率を見てみます。
日の入り30分前~20分前の点灯率は、普通車(8.6%)が軽自動車(1.9%)より高くなっています。これは統計的有意差は無いものの、興味の持てる情報です。
また、軽自動車は日の入り30分前~日の入りまでの点灯率の伸びが普通車と比べると低くなっています。
普通車と軽自動車の比較についてさらに調査をすることで、何か分かるかもしれません。

普通車

軽自動車

自家用車・事業用車による点灯率の違い

車種別による点灯率に加えて、自家用車と事業用車の違いによる点灯率についても比較してみます。
日の入り30分前~日の入りの30分間での点灯率は、事業用車(14.7%)が自家用車(11.8%)より高くなっています。これも統計的有意差は無いものの、「事業用車のドライバーには早期点灯が周知されている?」といった興味が湧く情報です。

ヘッドライトの点灯に照度が関係している?

今回の調査では更に屋外の照度(空間の明るさ)の違いによるヘッドライトの点灯率についても調査を行いました。次回の記事は照度による点灯率の違いについてご紹介します。

クルマを運転する方はオートライトの活用と早めのヘッドライト点灯を、
歩行者、自転車の方は明るい色の服装や反射材の着用を実践してみませんか?


※調査概要について※
○調査方法:
・日没60分前から日没60分後の合計2時間、「総通行台数」及び「ヘッドライト点灯車台数」を測定
・日没60分前から日没30分後の1時間30分については、「車種別」「自家用/事業用」も測定
・測定箇所において、定点観測調査を実施。目視カウント観測及びビデオ撮影及び写真撮影
○調査実施日:
・2014年10月24日(天気:晴れ 日の入り:16:56)
・2014年10月28日(天気:晴れ 日の入り:16:51)
○調査対象地点:神奈川県 市道 横浜逗子線栗木(横浜市磯子区栗木1)下り線
国土交通省が平成22年に実施した全国道路・街路交通情勢調査(道路交通センサス)の実施地点から選定
○調査実施:株式会社日本能率協会総合研究所

この記事へのコメント

  
1
レモン さん(2015.09.05)

日の入り後でも無灯火な車両がいるのには驚きました。
もしかしたら、信号待ち等の停止後に消灯し、発進時に再点灯をし忘れている車両なのかもしれません。

それらの調査も別途行ってみると、また新たな発見があるかもしれません。

ちなみに、信号待ち等の停止時においても、原則は点灯したままですよね。対向車の目潰し状態となるようなシーンを除いて。

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